アスベストによる肺気腫
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肺気腫の原因としては圧倒的に喫煙によるものが多いのだが、近年アスベスト吸引によるものがにわかに注目を集めてきている。だがこれが原因の肺気腫は従来型の肺気腫とは症状などが違うため病名を一般の肺気腫と区別してアスベスト肺と呼んでいる。
【アスベスト肺とは】
アスベスト肺はアスベストを含んだ粉塵を吸引することによって起る肺の疾患である。人がアスベストを吸い込むと自然に肺の奥に深く入り込む。それが原因で胸膜が肥大したり、胸膜の隙間に水分がたまったりする。こうしたことが原因になり中皮腫と呼ばれるガンを発症する。
これはたとえアスベストを吸引してから数十年経った後でも、また吸引量がごく僅かであっても発症するというから実に恐ろしい病気である。
また、アスベストにより肺がんを引き起こすこともある。これは吸引したアスベストの量によって違いがあるが、確率的にかかりやすいタイプはヘビースモーカーの人だという。
こうしたアスベスト肺の主な症状としては、軽い息切れであったり、運動能力が低下したりすることが初期症状として現れてくる。また呼吸不全を起こすこともある。
このアスベスト肺になると病気を回復させることはもはや不可能で、治療の目的は、あくまで症状の緩和であるに過ぎない。だが病状が次第に進んで悪化した場合には外科療法で肺の移植を行い、アスベスト肺から脱出することは可能である。
でも中皮腫ではそれは不可能で、例え手術をおこなったとしても僅かな延命効果ぐらいしか期待できず、遅かれ早かれ終末治療に入ることを考慮する必要があるようだ。
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