肺気腫時の肺炎
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肺気腫患者が特に気をつけなければならないのは肺炎である。万一これにかかればまさに命に関わるほど病気が急速に進行していくので、細心の注意を払わなければならない。ただでさえ治療の難しい難病にかかっている患者が肺炎の併発すると、さらに病状を悪化させることになるので、これだけは絶対に避けなければならない。
【なぜ肺炎が怖いのか】
一般的に肺気腫の患者はインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなっており、もしそれに感染するとその延長線上には肺炎が待っているのである。肺気腫の患者が肺炎になると病気が一気に進行して重症化するのである。こうなると呼吸困難だけでなく、発熱や胸の痛みが起こり、呼吸不全の状態に陥り、その結果死に至ることも珍しいことではない。
肺気腫というのは肺胞が破壊された状態をいうのであり、これに対しては元の健全な状態に復旧させるための効果的な治療法は今のところない。できることは病状を悪化させないための治療だけなのである。したがって肺気腫を患っているとき肺炎にかかるということは、その治療の大きな妨げになるだけでなく、病気をますます悪化させる最大の要因になるのである。それゆえに肺炎が怖いのである。したがって何が何でも肺炎にかかることだけは避けなければならない。
これほど怖い肺炎だから、患者には呼吸器専門医と話しあった上で、肺炎予防のためにインフルエンザのワクチンや肺炎球菌ワクチンを接種することを勧める。また、日ごろから手洗いやうがいの励行に努めなければならない。これも大切な肺炎の予防策である。
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