肺気腫の治療法
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はっきり言って今のところ肺気腫を治すための治療法はない。なぜなら壊れて使えなくなった肺胞を再び元のような状態に戻すことは今の医学では無理なのである。したがって肺気腫の治療としてできることは病気の進行予防のための対症療法だけなのである。
【軽度の肺気腫患者に対する治療法】
具体的な治療法を挙げてみると、まだそれほど進行していない軽い肺気腫に対しては呼吸リハビリテーションという理学療法による治療法がある。これは軽い体操のようなもので、苦しい呼吸を少しでも和らげることを目的にしている。そのほか呼吸の仕方についても、より楽にできる方法を指導している。
一方薬物を使った治療も行われており、これは狭くなった気管を広げたり痰を除去することを目的にして気管支拡張剤や去痰剤などの薬品が使用されている。こうした薬物治療には一般的に抗コリン作用を持つ薬品が当てられている。
【重度の肺気腫患者に対する治療法】
では重度の患者に対してはどうかと言えば、こちらには酸素ボンベを使ったいわゆる在宅酸素療法と呼ばれる治療法がある。これには携帯酸素ボンベというものもあり、出張や旅行中でも使用は可能だが、少なからずの煩わしさがあることは否めない。
また外科的な治療法として、肺移植や肺容量減少のための手術がある。
これは壊れてしまった肺胞に代わって健康な肺を移植したり、膨張した肺胞を取り去って肺の容量を減少させ、それによって少しでも楽に呼吸ができるようにする方法なのである。
だがこうした治療法にも制限があり、どんな患者にでも適応できるものではないことを覚えておかなければならない。
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