肺気腫の特徴
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肺は様々な原因で、肺胞(肺の中で酸素と炭酸ガスの交換を行っているところ)に通じる細い気管支が狭まったり、肺胞の弾力性を失ったりして正常に機能しなくなることがある。こうなると肺胞は膨張していき、その結果組織が破壊されて嚢胞(袋の状態)となっていき、呼吸機能に大きな障害が起ってくる。このようなったのが肺気腫という病気である。
一般的には50~60歳ごろから、高齢化による変化により肺胞が弾力性をなくし風船状にふくらむのを汎細葉性肺気腫と呼んでいる。
一方比較的若い時から症状が見られるものを、小葉中心性肺気腫と呼んでいる。一般的には後者の方が多いと思われるが、それが喘息や気管支炎あるいは肺炎などに度々かかるうちに、やがて肺気腫に進んでしまうのである。
肺気腫の原因はその多くをタバコが占めているが、その他自動車の排気ガスや大気汚染も肺気腫と密接な関係があると考えられている。
【他の病気と異なる肺気腫の特徴】
(1)この病気の大きな特徴のひとつに初期段階では症状と思えるものがほとんどないことである。
(2)発症に至るまでの期間が長く、気がついたときにはかなり症状が進んで悪化している
(3)その原因はほとんどが長期間の喫煙であり、この病気が別名タバコ病と呼ばれる所以である。
(4)風邪やインフルエンザ、肺炎などの合併症にかかりやすい。
(5)日常的に息切れや呼吸困難が起る。
(6)別名COPD(慢性閉塞性肺疾患)とも呼ばれている。
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